乃木坂46の3期生・山下美月さんは、グループの中でも屈指の人気を誇るメンバーの1人。
2022年後期のNHK連続テレビ小説「舞いあがれ！」へも出演し、女優としても着実にキャリアを積み重ねています。
そんな山下美月さんですが、とある週刊誌系のwebメディアが「年内卒業宣言」を報じており、ネット上で話題になっています。
ということで今回は「果たして本当に山下美月さんの乃木坂46年内卒業はあるのか？」について考えてみましょう。
「山下美月年内卒業宣言」報道について
まず最初に、一部のネット上で報じられた「山下美月年内卒業宣言」報道について紹介します。
報道は某週刊誌系サイトが出元
「山下美月年内卒業宣言」について報じたのは、某実話週刊誌系のサイト。
2022年10月1日に「山下美月と『乃木坂46』某メンバーに不仲説・・・来年3月卒業で“絶縁”確定？」というタイトルで記事がアップされています。
記事の内容としては、山下美月さんがNHK連続テレビ小説「舞いあがれ！」へ出演すること、その演技が称賛を受けていること、などを紹介した上で、
「すでに卒業についてスタッフと話をしているようです。女優として乃木坂の運営会社N社に残るか、他社に移籍するか。それが決まったら卒業発表でしょう」（アイドル誌ライター）
などとして、山下美月さんの乃木坂46からの卒業予定を報じるものとなっています。
また併せて、
「彼女は、名指しではないのですが、以前にCM出演しているメンバーの実力不足を公言。その報復か、一部メンバーに下世話なウワサ話を流されています。その順序はどちらが先か分かりませんが、山下は乃木坂で浮いているのは確か」（同・ライター）
「年内卒業発表、テレビ小説が終わる3月に卒業の可能性が高い。同じ3期生Aとの不仲も芸能サイトに書かれ、それも卒業理由のようです。所属N社に残っても3期生メンバーとは絶縁するようです」（同）
とも報じています。
「山下美月年内卒業宣言」の内容を検証
では、記事の内容を1つずつ検証してみましょう。
結論から先に書くと、メディアを通じた乃木坂46の姿をよく知っているほど、この記事には違和感を感じる内容のように思えます。
山下美月は齋藤飛鳥と対立している？
記事では「アイドル誌ライター」の言葉として
「彼女は、名指しではないのですが、以前にCM出演しているメンバーの実力不足を公言。その報復か、一部メンバーに下世話なウワサ話を流されています。その順序はどちらが先か分かりませんが、山下は乃木坂で浮いているのは確か」
という発言を紹介しています。
この噂は「アイドル誌ライター」のみが握っているネタなのかもしれませんが、少なくとも山下美月さんに関して過去にこのような噂は聞いたことがありません。
ネット上をいくら探しても、この「アイドル誌ライター」の発言に沿うような噂は出てきませんでした。
某実話週刊誌系のサイトは齋藤飛鳥と山下美月の不仲を煽っている
この某実話週刊誌系のサイトは、過去に乃木坂46のメンバーが出演する「バイトル」のCMの記者会見での齋藤飛鳥さんの山下美月さんに対する発言を取り上げ、「齋藤飛鳥との“不仲”で山下美月が卒業カウントダウン!?」と報じたことがあります。
ただしこれは「メンバーの実力不足を公言」したものではありません。
この記事では
齋藤を「バイトーさん」と呼ぶことで人気となったB社の新CMが、1月22日により始まったが、それに先立って齋藤が会見。発言に周囲がザワついた。
CMには秋元真夏と山下も出ているが、「秋元は同期でイジり合う仲なんですけど、山下は後輩なので、ちょっとその辺は…『先輩だぞ』っていうのは分かっていただきたいですね～」と、言葉はソフトなものの、山下に批判的な表現をしたのだ。
と書かれており、いかにも齋藤飛鳥さんが山下美月さんを嫌っているかのような内容になっていました。
しかしこれは記者会見で齋藤飛鳥さんが「秋元さんと山下さんへのお願いはありますか？」という問われたのに対して
「秋元と山下は、2人とも私のことをすごいイジってくるんです。秋元は同期でイジり合う仲なんですけど、山下は後輩なので、ちょっとその辺は…『先輩だぞ』っていうのは分かっていただきたいですね～（笑）。最近は1期生が少なくなっていて、どんどん仲良くなってるんですよ、今いるメンバーが。すごくいいことだし私も楽しくお仕事してるんですけど、秋元はちょっとダルがらみが増えて、なんかベタベタしてくるのはちょっとやめてほしいなあ…っていうお願いです（笑）」
と答えた、というのが実際のところです。つまり「山下に批判的な表現をした」というのは大げさといえます。
しかも斎藤飛鳥さんは、山下美月さんからイジられている話をした後に「どんどん仲良くなってるんですよ、今いるメンバーが」とも話しています。
にも関わらず、同じ記事の中では
「昔から齋藤と山下は、仲が悪いともっぱらでした。ただ齋藤は、辞めた白石麻衣が後継に指名するほどのエース級で、いわば乃木坂の屋台骨。しかも年齢は若いのですが、第1期生という最古参。山下も敵視ムキ出しで対決するわけにもいきません」（芸能ライター）
という「芸能ライター」の発言や、2021年10月に放送された「じゃない方の彼女」(テレビ東京系)で山下美月さんのが演じた不倫する女子大生の役に関して
「妙にリアルで、陰から〝もしかして経験者〟の声も聞こえたほど。ただ、自分の評判の良さも分かっているみたいで、齋藤に対しエラそうな態度を取るのです。齋藤はドラマで実績がない。だからキレていて、山下が不快でしょうがないのです」（アイドル評論家）
という「アイドル評論家」の発言などを紹介し、齋藤飛鳥さんと山下美月さんの対立構図を作りたがっているフシが伺えます。
山下美月さんが齋藤飛鳥さんを「イジる」、そしてそれに対して齋藤飛鳥さんがツッコむ、という構図は、ファンにしてみればお馴染みの光景。それは冠番組「乃木坂工事中」(テレビ東京系)での2人のやり取りなどを見ていれば明らかです。
「2人が対立している」というのは話としてはとても面白いのですが、少なくとも「乃木坂工事中」を含めたメディアに出ている2人の姿からは、記事にあるような強烈な対立構図は見えて来ず、ファンにしてみればこの報道には違和感を感じざるをえません。
「同期と不仲」は卒業理由になり得ないのではないか
また、記事内にある
「同じ3期生Aとの不仲も芸能サイトに書かれ、それも卒業理由のようです。所属N社に残っても3期生メンバーとは絶縁するようです」（同）
に関してですが、3期生も含め、乃木坂46のメンバーの不仲説は今も昔もしょっちゅう出ています。
そのため、3期生メンバーは恐らく全員1度は山下美月さんとの「不仲」を噂されたことがあり、この「3期生A」が誰かを特定するのは非常に困難。
よく名前が上がるのが岩本蓮加さん・梅澤美波さん・久保史緒里さん・与田祐希さんなどですが、梅澤美波さんは齋藤飛鳥さん同様ドラマ「映像研には手を出すな！」(TBS系)で共演しており、仲は決して悪くないと思われます。
また、久保史緒里さんも「乃木坂46のオールナイトニッポン」での2人のトークを聞く限り、仲の悪さは伺えません。岩本蓮加さん・与田祐希さんにしても、メディアで共演している姿を見る限りでは仲に問題はなさそう。
そもそも「同期と不仲」というのが、7年目の今になって卒業理由になるかというと、甚だ疑問です。
そのため、この箇所もやや信頼性に問題があるような気がします。
山下美月は確かに「女優志向」ではある
しかし記事内にあるように、山下美月さんが卒業を考えていてもまったく不思議はありません。
山下美月さんは、2022年7月に23歳の誕生日を迎えています。
その際に専属モデルを務める「CanCam」の「言いたいコトはやまやまですが。」という連載の中で
23歳は、もっともっとお仕事を頑張りたい！アイドルとしてはもちろん、お芝居でももっといろんな作品に挑戦して、たくさんの方に山下美月を知ってもらえるように頑張りたいなと思ってます。
として、アイドル活動と並行する形での女優業への意気込みを語っているのです。これは山下美月さんの「女優志向」を明確に表しています。
アイドル活動と女優活動の並行は難しい
山下美月さんは2020年4月に連続ドラマ「電影少女 -VIDEO GIRL MAI 2019-」(テレビ東京)にヒロイン役で出演しています。
しかしこの撮影が乃木坂46でのアイドル活動と並行して行うのが大変困難だということで、山下美月さんは23rdシングル「Sing Out！」への参加を見送り、アイドル活動を一部休止した上で撮影に臨みました。
この一部活動休止について、山下美月さんは2021年11月28日放送の「おしゃれクリップ」(日本テレビ系)に出演した際、
「お仕事とかいろんなことを詰め込みすぎて、身体を壊してしまった時期がありまして。少し活動を休もうという話になったのですが、皆が頑張っているのに、1人だけお休みするという選択が、自分自身で許せなくて…」
と振り返ると同時に、一時芸能界引退を考えるまで追い詰められたことを明かしています。
この発言から、山下美月さんが仕事に対して非常にストイックであることがよくわかります。
また、同番組の中では乃木坂46のキャプテン・秋元真夏さんは
「一緒にいる時間が長いので、メンバー同士甘えることも多いんですけど、山下は孤高の人という印象。時々心配になって声をかけると、大丈夫です、と答えるのですが、明らかに大丈夫じゃない顔をしていることがある（笑）」
「一回、仕事のことを忘れた方がいいのでは、と思うんですよ（笑）。全部を忘れて、休みをとって森とかに行ってほしいですね」
と冗談めかしつつもそのストイックさを心配する姿を見せています。
これらの情報を総合すると、今後山下美月さんが本格的に女優への道を歩もうとすると、再びアイドル活動との両立の難しさに悩むことになるはず。
そうなった時、真面目でストイックな山下美月さんは乃木坂46を卒業して女優に転身する、という選択をする可能性は非常に高いでしょう。
山下美月の卒業を示唆する要素
某実話週刊誌系のサイトの記事の内容の真偽はともかくとして、山下美月さんが本格的に女優業へ取り組むつもりであること、そしてそれは乃木坂46でのアイドル活動との両立が困難であること、山下美月さんのストイックな性格を考えるとグループ卒業の可能性があること、は十分に考えられるでしょう。
そこでここからは、山下美月さんがグループを卒業する可能性を考えてみます。
山下美月さんは2022年に23歳になった
前述のように、山下美月さんは2022年で23歳となります。
過去に乃木坂46を卒業したメンバーのうち、2016年3月に卒業した1期生・永島聖羅さん以降のOGの卒業時の平均年齢は約23.8歳です。
つまり現在の山下美月さんの年齢は、過去の平均に照らして考えると卒業を考える年齢としては妥当といえます。
山下美月さんのグループ在籍年数は7年目
山下美月さんが乃木坂46に加入したのは2016年9月、つまり2022年9月で7年目。
永島聖羅さん以降に卒業したOGのグループへの平均在籍期間は、約7年8ヵ月。これを山下美月さんに照らし合わせると、2024年7月に7年8ヵ月となります。
2022年10月から見ると約1年10ヵ月後ですが、それまでの間に卒業を迎える、というのは十分考えられそうですね。
4期生・5期生が台頭してきている
現在の乃木坂46は世代交代が完了しつつあり、3期生と4期生が主力を担っています。
しかしすぐ後ろには2022年2月に加入した5期生が控えており、現在までの人気・実力を考えると、早ければ次回の31thシングルで、遅くとも32thシングルまでには複数名の5期生が表題曲の選抜入りを果たすと思われます。
そうなると、自ずと3期生も世代交代の波に晒されることに。今までは世代交代して「入る」側だったのが、今後は「押し出される」側になるということです。
山下美月さんは絶対的な選抜メンバーの1人なので、5期生が入ることで押し出されるようなメンバーではありません。しかし後輩のために「自ら椅子を譲る」ということはあるかもしれません。
山下美月の「卒業フラグ」は立っている
ということで今回は、「山下美月年内卒業宣言」報道について、詳細と内容の検証、山下美月さんがグループを卒業する可能性について考えてみました。
秋元真夏さんの言葉の中に、山下美月さんは「孤高の人」だ、という表現がありましたが、この言葉が象徴しているように、山下美月さんは同期も含めて他者とあまり群れない傾向にあるようです。
そしてこの手の人は、他のメンバーとの不仲説が出がち。特に山下美月さんのように活躍している人は、そこに他のメンバーからの嫉妬説などを絡めると、すぐに「いかにもそれっぽい噂話」はできてしまいます。
そう考えると「グループ内に山下美月の居場所がない」というような噂話について、ファンはあまり心配する必要はないでしょう。
ただし、噂話とは別に山下美月さんの卒業は迫っていると考えるべき。年齢や在籍年数の問題、女優志向がはっきりしていることなど「卒業フラグ」は立っています。
卒業は寂しいことですが、いずれは起こること。山下美月さんが卒業を決断した際は、ファンなら応援してあげたいものですね。
コメント