櫻坂46は、乃木坂46や日向坂46と同じ「坂道グループ」のアイドルでありながら、欅坂46時代のマイナスイメージを引きずるあまり、改名直後は盛り上がりに欠ける面があったように思います。
しかし改名から約2年が経過し2期生が中心の体制に移行。力をつけて新たに頭角を表すメンバーも出始め、とても面白い存在になりつつあります。
ということで今回は、今だからこそ推したい櫻坂46の、今後注目のメンバー3人を紹介しましょう。
森田ひかるさんや藤吉夏鈴さん、関有美子さんらに続く、新たな実力派メンバーを知りたい人は要チェックですよ。
欅坂46から櫻坂46に至る経緯
本題に入る前に、まず櫻坂46が現在の体制に至るまでの歴史を簡単に振り返っておきましょう。
櫻坂46は、元々「欅坂46」としてデビュー
かつて「欅坂46」というグループだった櫻坂46ですが、欅坂46は、乃木坂46に続く坂道シリーズ第2弾として2015年8月結成。翌2016年4月に1stシングル「サイレントマジョリティー」でデビューしました。
その後、高い人気を誇った時期もありましたが、紆余曲折があり2020年10月14日に櫻坂46と改名。
この紆余曲折とは、ひと言でいえば「平手友梨奈さん一強体制」によって生じた様々な「歪み」です。
欅坂46は表題曲・カップリング曲全てセンターは平手友梨奈
欅坂46は、改名前に9枚のシングルをリリースしていますが、その9枚全てで平手さんがセンターを務めています(平手さん脱退後に配信限定シングルをリリースしているが、センターは設けられず)。
また、カップリングに収録されている欅坂46としての曲のセンターも、全て平手さん。
つまり欅坂46というグループは、良くも悪くも平手さんを中心に回っており、平手さんのイメージそのものが欅坂46のイメージでした。
これによってグループ内に生じたのが、過度に平手さんを崇拝するような雰囲気と、「平手友梨奈一強体制」を脅かすような動きを排除する雰囲気です。
その結果、グループ内でいじめが発生。
直接的な影響を受けたとされる今泉佑唯さんと長濱ねるさんが卒業、そして長濱さんを慕っていた長沢菜々香さん、長沢さんを慕っていた渡辺梨加さんの連鎖的な卒業が発生してしまいました。
また、グループの統制が利かなくなったことで、様々な恋愛スキャンダルも発覚。
結果的に志田愛佳さん、織田奈那さんらも卒業。
彼女らは皆、欅坂46の1期生であり中心メンバー。
乃木坂46でいえば、1期生の選抜常連メンバーが次々とグループを去ったようなもの、といえます。
2018年12月に2期生、2020年2月に新2期生が加入したものの、悪化したグループの雰囲気とイメージを覆すには至らず、最終的に2020年10月14日に欅坂46から櫻坂46と改名した上で、再出発することになったわけです。
これから推したい、櫻坂46の注目メンバー3人
こうして新たな船出をした櫻坂46ですが、現在のメンバー21人は全員欅坂46から引き続き在籍しており、そのうち7人が1期生(欅坂46の1期生オーディション合格者)、14人が2期生となっています。
ちなみに14人の2期生のうち、8人が「2期生」、6人が「新2期生」。
これは乃木坂46の4期生・新4期生と同じイメージで、2018年に実施された「坂道合同オーディション」の合格者から先行して配属されたのが2期生、「坂道研修生」を経て配属されたのが新2期生となっています。
ではここからは、櫻坂46でこれから推したい、注目のメンバーを3人紹介していきましょう。
【天性の主人公感】山﨑天
まず最初に紹介するのは、グループ最年少メンバーの16歳、2期生の山﨑天さん。
山﨑さんは櫻坂46の1stシングル「Nobody’s fault」・2ndシングル「BAN」・3rdシングル「流れ弾」・4thシングル「五月雨よ」の全てで選抜入り、1stシングルと2ndシングルではそれぞれカップリング曲「半信半疑」「Buddies」・「それが愛なのね」「思ったよりも寂しくない」でセンターも務めました。
3rdシングル・4thシングルではフロントメンバーを務めていますが、4thシングルでは、ついに初の表題曲センターの座についています。
また、2021年4月から女性ファッション誌「ViVi」で専属モデルを務めています。
坂道グループはこれまでに多くの専属モデルを輩出していますが、ViViの専属モデルは坂道グループ史上初、15歳での専属モデル就任は坂道グループ史上最年少記録となります。
そんな山﨑さんの魅力は「ステージ上での引きつけ力」。
ステージ上での山﨑さんは、比較的大柄な身長の長い手足を生かして非常に躍動感のあるダンスを魅せてくれ、
その上で、印象的な切れ長の目と鬼気迫る表情は、見る者の目を釘付けにします。
そしてステージ上のどこにいても目で追ってしまう「主人公感」は、乃木坂46で初期に5作連続でセンターを務めた生駒里奈さんや、欅坂46で全曲センターを務めた平手友梨奈さんに通じるものがあるかもしれません。
ステージに立つと楽曲の雰囲気を瞬時に身にまとい、その世界観の主人公を演じてしまう器用さを感じますね。
【守ってあげたい】田村保乃
2人目は、山﨑天さんと同じ2期生・田村保乃さん。
田村保乃さんも山﨑天さん同様、これまでにリリースされた4枚のシングル全てで選抜入りしており、3rdシングル・4thシングルではフロントメンバー入り、3rdシングルでは自身初のセンター(表題曲・カップリング曲含め)を務めました。
山﨑さんと共に、今の櫻坂46では最も上昇気流に乗っているメンバーといえます。
そんな田村さんの魅力は「親近感のあるかわいらしさ」。
2021年2月28日に放送された「そこ曲がったら、櫻坂?」の「櫻坂46 モテメンバーグランプリ!!」という企画では、メンバーによる「彼女にしたいメンバー」アンケートの1位に選ばれています。
メンバーからは「相手の気持ちを共感してくれるので、1番そばで支えてくれる存在になってくれそう」「女の子がいっぱい詰まった感じでかわいい」「あの笑顔にやられない人はいない」といった声が聞かれ、田村さんの「女の子らしさ」「かわいらしさ」が評価されていました。
田村さんの魅力は、全てこのメンバーのコメントに集約されているといっても過言ではありません。
女性アイドルの王道中の王道を行く存在の田村さん。
アイドルに癒しを求める一方で、自分もアイドルを「守ってあげたい」「応援してあげたい」と思うタイプの人は、田村さんを推すと幸せになれそうですね。
【ギャップ萌え】守屋麗奈
3人目は、新2期生の守屋麗奈さん。
守屋さんは、山﨑天さんや田村保乃さんと同じ「坂道合同オーディション」の最終合格者ですが、坂道研修生を経てから欅坂46に合流した新2期生です。
初選抜入りは2ndシングルからと山﨑さんや田村さんと比べて遅いですが、4thシングルでは2列目に上がり、今後注目のメンバーの1人といえます。
そんな守屋さんの魅力は「上品さと泥臭さのギャップ」。
守屋さんからは、田村さんと同じくアイドルとしては王道のルックスの良さ、しとやかさや品格、誰からも好かれるような性格の良さが感じられます。
田村さんとの違いは、いわゆる「ぶりっ子」である点が挙げられますが、守屋さん自身は、このぶりっ子を「(自分を)何かかわいく表現するには・・・」と模索する中でたどり着いたキャラクターであることを明言しています。
つまり守屋さんのぶりっ子は、天然ではなく「キャラ」である、ということですが、これこそがまさに守屋さんの泥臭さを象徴しているともいえます。
守屋さんは坂道研修生出身で、言い換えれば、2期生として先行して配属された9人に比べると、スキル的に劣っていたのかもしれません。
結果的に坂道研修生は、活動辞退者以外全員が坂道グループに配属されましたが、最終合格者となりながらどこにも配属されず、研修生扱いで2年以上を過ごしたことは、守屋さんにとっては少なからず挫折体験であり、そこから這い上がった成功体験でもあったでしょう。
グループにとって自分が必要な存在となるためにはどうしたら良いか、これを常に模索し、試行錯誤しながら前に進むのが、守屋さんの素敵なところ。
アイドルとしても、櫻坂46のメンバーとしても、まだまだ発展途上で、これからの伸びしろが大いに期待できそう。
「推しが成長する姿をリアルタイムで見たい」というタイプの人は、守屋さんを推すのがおすすめですよ。
3期生加入以降の櫻坂46にますます期待!
ということで今回は、櫻坂46の歴史を欅坂46設立時から振り返ると共に、これから推したい櫻坂46のおすすめメンバーを紹介しました。
欅坂46は、2022年6月から7月にかけて新メンバーオーディションの応募を受け付けていました。
現在選考が進んでおり、年内には最終合格者が決定、2023年の早い段階で3期生が加入するはずです。
櫻坂46は、既に2期生・新2期生が中心の体制に移行しつつありますが、3期生の加入で世代交代は更に加速するはず。
田村さんや守屋さんの重用を見ると、櫻坂46が目指す方向がぼんやりと見えてきますが、乃木坂46や日向坂46とどのような差別化を図るのかが、難しくもあり、ファンにとっては楽しみな点といえます。
改名直前の欅坂46は、ファンにとって耳を覆いたくなるような報道も多かったですが、現在の櫻坂46は欅坂46時代の苦境を脱し、応援していて楽しいグループになりつつあります。
1度欅坂46を離れてしまったファンも、この機会に今一度櫻坂46に注目してみてはどうでしょうか。
今回紹介したのは3人だけですが、皆さんの推しもコメントで教えてくださいね。
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